痛 み(疼痛)は刺激から逃れようとする反射を引き起こしたり、あるいは、なるべく身体の安静を保って身体内部の異常状態の回復を図ろうとする生体の防御機構 のひとつであるとされています。その痛みをコントロールすることがペインクリニックの目的です。整形外科の病気の中には、完全に治らない疾患もまだまだ数 多く見受けます。また、治るまでに時間がかかるために、それまで上手に痛みをコントロールすることが大切です。
たとえば仙骨部硬膜外ブロックにより脊椎の中にある硬膜外腔というスペースに局所麻酔剤や副腎皮質ステロイドを注入することで、注入した領域の神経の痛みや炎症をおさえ、腰痛や下肢の痛みやしびれなどの症状をとります。 |